鉄道分岐器付属品鋳造用クロム鉱石鋳物砂AFS45/55

鉄道分岐器付属品鋳造用クロム鉱石鋳物砂AFS45/55

 

クロム鉱石鋳物砂AFS 45/55(粒径約0.25~0.35mm)は、鉄道分岐器部品の鋳物砂として使用されます。独自の物理的・化学的特性により、優れた高温安定性と耐金属浸透性を有しています。その主な利点と作用メカニズムは以下のとおりです。

1. 優れた高温安定性

耐熱性:クロマイト砂の融点は約1850℃と高く、鋳鉄(約1200℃)や鋳鋼(約1500℃)の鋳込み温度をはるかに上回っています。高温の溶融金属の影響を受けても焼結や変形しにくく、鋳物の寸法安定性を維持します。
低熱膨張率:熱膨張率は珪砂の1/3に過ぎず、熱応力による鋳物の割れやバリの発生を軽減します。特に、高精度分岐器部品(ポイントレール、スライドベッドプレートなど)の鋳造に適しています。

2. 金属の貫通に対する強い耐性

化学的不活性。クロム鉱石砂中のFeCr₂O₄は、高温における溶融金属との反応性が極めて低いため、鉄鋼液体が砂粒子間の隙間に浸透するのを効果的に防止します。同時に、鋳物表面の砂付着欠陥を低減し、その後の洗浄コストを削減します。
緻密な構造。粒子は硬度が高く、角や角が少なく(AFS45~55グレードの粒度分布は均一)、密に詰まった表面砂層を形成し、溶融金属の浸透を遮断します。

3. 優れた冷却・凝固制御

高い熱伝導率:クロム鉱石砂の熱伝導率は珪砂の2~3倍であり、鋳物表面の凝固を促進し、粒子を微細化し、分岐器部品の機械的特性(疲労強度、耐摩耗性など)を向上させます。
気孔の低減:急速冷却によりガス滞留を抑制し、鋳物中の気孔の発生リスクを低減します。これは、特に厚肉分岐器部品(フロッグなど)にとって重要です。

4. 鋳造品質の向上

アルカリスラグ侵食に対する耐性: クロム鉱石砂は、シリカ砂よりも高マンガン鋼(分岐器用Mn13圧延鋼など)のスラグに対する耐性が強く、鋳型の侵食による介在物欠陥を軽減します。

クロム鉱石砂AFS 45-55は、高温不活性、耐浸透性、急速冷却という3つの核心的利点を備え、鉄道分岐器部品(特に高荷重・高精度部品)の鋳物表面砂として理想的な選択肢となっています。コストは珪砂よりも高くなりますが、鋳物の合格率と耐用年数を大幅に向上させることができ、総合的なメリットは抜群です。

Scroll to Top